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単記事選択: #137

#137 元町、六甲道、王子公園、新開地。 / funai [961105(Tue) 23:54]
<<モロに低気圧の影響を被っております。
 
11時起床。BBSにナゾのハッカーがコウゲキをかけてくるとゆー恐ろしい夢。
いちいち具体的に対応していたら、寝る前より疲れてしまった。ぐったり。
 
正夢だったらヤなので真っ先にBBSとメイルのチェック。
MacperlのMLから大量にメイルが来ていた。3回getMailしてやっと全部落とす。
 
自分でもメイルを書いたあと、下でチーズと黒パンと紅茶。天気が悪い。
 
そこらに放り出してあるマンガ雑誌など読んだあと、便所とフロ。
上に戻って、またメイルのチェックや返信をしつつ本棚を漁る。
「羊を巡る冒険」と「1973年のピンボール」と「ダンス・ダンス・ダンス」は
出てきたが、読みたいと思っていた「風の歌を聴け」だけがない。
そーか、持ってないんだ今...
 
探索中に出てきたボードレールや「象工場のハッピーエンド」をベッドの上で読む。
辺りが暗くなってきたので、出かけた。
 
JRで元町へ。暗闇になる直前の雨の降る海。
車中、紙箱の中から新品のポケベルを取り出していじっている脂肪まみれの女。
ひっきりなしにベル音を鳴らす。みんな見ているのに一向に気に介する風がない。
別にうれしそうでもなく、何の生気も無く。見ている内に暗い気持ちになる。
ある点において、この豚と俺とは確かに似ているのだと思う。
 
サントマトでアツアゲの生姜焼きセット。
メニューを見ていてエビスビールを発見。ここでも飲もうと思えば飲めるわけだ。
変な咳をしながら海草サラダをすする中年男。健康食を食う不健康な男。
 
ジュンク堂の地下に下りて「風の歌を聴け」を買って、ボントンで開いた。
最初の数ページで記憶が戻った。大検の受検勉強用に「風の歌を聴け」英訳版を
買った16歳の頃の記憶。自分が驚くほど進歩してないことに気付く。
相変わらず相対的な差異の世界に閉じ込められている。足はまだ地に着いていない。
何も分かってないくせに他人にちょっかい出しては迷惑かけている。
窓の外の水槽に雨滴が落ちている。金魚が水槽のそばで息をしている。
隣のテーブルでOL風の女とその上司らしき中年男とが話しをしている...
「そら結局勤勉な男が一番やよ、よう考えてみ?」
...考えて欲しくない。
 
阪神前のバス停で91系統に乗り込む。東行き、完全に逆方向の奴。
ただ単に雨の夜にバスに乗るのが好きなのだ、俺は。
信号待ちで横に止まったカーナビ付のクラウンを見て何故だかウラヤマシくなった。
 
たくさん灯の灯った場所で降りたらJR六甲道の駅前だった。
阪神の方へ下りようかと思って坂を下りかけたが、あまりに寂しげなので引き返して
阪急の六甲駅の方へ上って行く。歩いているうちに気分が盛り返してきたが、
六甲駅を通り過ぎると前よりもヒドくなった。西へ。
 
なにもない住宅街を、とにかく2号線まで下ろうかと思って歩く。
再び阪急の線路を渡って南側へ出たところで何気なく右を見るとダイエーの看板。
そちらへ向けて歩く、方角変更。
 
ああ、商店街だ。助かった。
通りすがりの人と目線を合わさないようにうつむきながらカラー舗装の道を歩く。
商店は既にほとんど全部閉まっている。それにしても俺はどこにいるのだろうか?
 
...「灘本通商店街」、だそうだ。アーケードが頭の上にかぶさった。傘を閉じる。
頭がモウロウとしている。喫茶店はどこもみんな閉まっている。
 
複雑骨折した足に治具を着けて引き摺りながら傘をささずに歩く男の後について
(追い越すだけの速度が出せなくなっていた)阪急王子公園駅に。
県立近代の前で92系統をつかまえて乗り込む。
 
新神戸、三ノ宮、神戸、新開地。栄町の路上から元町ホールの店内が見えた。
新開地から山陽電車で帰宅。
 
留守電に間違い伝言。ウチではビニールシートは扱っていません...
届いていたメイルを読んで、やっと気分が持ち直してきたところ也。アンガト。
 
本日聴いたCD:
Pablo Casals "J.S.Bach:Cello Suites"
Blind Willie Johnson "The Complete"
アンジー "ヒソカ"
アンジー "新しいメルヘン"
Bob Dylan "World Gone Wrong"
ヒカシュー "ヒカシュー"
 
 
...アノね、やっぱし「お元気で=farewell」だと思うよ、普通。

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